緒方 智規 様　Penetrating object I

コンセプト

台湾に建設予定の図書館コンペ案。建物内部の中央部分に大きなアトリウム空間があり、巨大な彫刻作品が各階を貫くように置かれている。数万の書籍が所蔵される広大な図書館の中で、このアトリウムは人々が集ったり、くつろいだりするために使われる。パース上の表現で念頭においたのは、アトリウム越しに様々なアクティビティを見せること、そしてリラックスした空間の雰囲気を出すことの二点である。手前の女性はゆったりとベンチに腰掛ながら彫刻作品のほうに目を向けている。この女性の視線の先に目を向けると、求心性のあるアトリウム空間の周囲で各階の利用者が様々に図書館を利用している情景が目に入る。